No. 206 完璧でなくて良い

『完璧』という言葉は、
不足、欠点がない立派なこと、完全なこと

などの意味合いがあります。
完璧の「璧」の字を調べてみると、

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璧は、古代中国で祭祀用あるいは威信財として使われた玉器。 形状は円盤状で、中心に円孔を持つ。
(ウィキペディア)
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玉器で祭祀での威信財として使われたそうです。
中心に穴があいているのも
面白いと思いました。


◆うちのバイトくん
デイサービスを手伝ってもらって
2年が過ぎ、「業務」や「作業」から

『仕事』

ができるようになりました。
彼は、決められたことをしっかり守り、
自身の行動に取り入れようと努力しています。時々忘れることもありますが、
「中途半端にしない」よう、
頑張っていることが伝わってきます。


◆人は忘れるいきもの

忘れる生き物同士、
助け合っていきたいものです。
それには、双方向のコミュニケーションが必要です。

(私が扱うコミュニケーションとは、
双方向のシナジー効果を生み出す意味で使います。)

【周りの配慮】
仲間が忘れている事を繰り返す時は
本人の行動から離れてきている信号なので、
周りが
「忘れてるよ〜」
と声をかければOK。
ダメじゃん、何度も言ったでしよ、などは余計なことです。忘れている事実だけを伝えます。


【自身からの配慮】
『報連相』を意識して実践すると、
自然にコミュニケーションが成り立ちます。

報告、連絡、相談
は相手から何か教えてもらうのを待たず、
自分からアプローチすることです。
(許可を得たり確認することとは違う)



◆仕事は完璧でなくて良い

私は、
円滑なコミュニケーションが取れるのなら、

完璧はいらないなー

とさえ考えています。
互いに報連相し合っていく方が、
豊かな職場環境が得られますし、
その雰囲気を利用者様も察します。


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バイトくんが片付けや物を大切にすることに心がけているため、
「物が壊れない」「物持ちが良い」
ことに気づきました。

帰る時は、「お先に失礼します」を職員全員に告げて帰ります。
終わりを大事にしているのです。

これも、コミュニケーションの結果、
彼が成し遂げたことだと
確信しています。