今回は
渾身の力を込めて綴ります。
このお話を記しておこうと思ったきっかけは、
人と人とがコミュニケーションを機能させ、
意思決定をしていく中で、
相互理解がとても大事なことだって
みんなわかっているのに、
本当は相互理解したくない!
自分の主張に対して承認しろ!
と言っているように聞こえてくることが、
仕事柄、気になって気になって仕方がなかったからです。
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意思決定をする話し合いの場で、我々が気をつけていくべきお作法
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【議論が言い争いになってはいないか?】
議論とは
それぞれの考えを述べて論じあうこと。
意思決定の前段階として、
互いの立場や状況から考えを述べ合うこと、
即ち『議論』が展開されることが必要となります。
その過程の中で、
よく、
『あの人と話しても平行線なんだよね』
という言葉を聞きますし、
私もよく使って(使われて笑)きました。
そう言っている人は、
『あの人は平行線な人』
と気づいていることになります。
気づいていながら
歩み寄る気ナシ!
ととれるのです。。。
少なくとも私がそうでした。
平行線な人と
平行線だと気づいている人。
互いに論争し、
『うん』と言わせることが目的で、
話の本質がどっか行っちゃってる。。。
どちらかが歩み寄りを見せれば、
その線はいつか交わるはずです。
ここでは「平行線だと気づいている人」
が歩み寄りを見せることが大切ではないでしょうか?
そうすることで、いつしか相手も歩み寄ってきます。
(返報性の法則)
【感情が入ってはいないか?】
議論が言い争いになると
大抵の場合、
「好き」「嫌い」
の判断が入ります。
自分と同じ考えの人は「好き」という感情。
違う考えの人は「嫌い」という感情。
挙げ句の果てには
『あの人についていけない』
と言い出します。
以前から私は
コミュニケーションは諦めてはいけない
と思うのです。
好き、嫌いがある間は、
話し合いのやり方がわかっていないのかもしれませんよ。
【イシュー(課題)は明確か?ロジカルシンキング】
そもそも、何のためにこの話をしているのか?
この前提を同じにしていないと、
全く異なる次元で議論していることになり、
上述の
『言い争い』や『感情的』が発生することになります。
例えば・・・
病院の例(例えばですよ)
私が病院施設の管理者だったとして、
以下のような意思決定をしたとします。
根拠①:3ヶ月に1回の備品チェックの時期に「車椅子」の台数確認と点検整備にかなりの手間と時間を取られる
根拠②:そのための残業代は出ない
→主張:これからは、週に1回の台数確認と点検整備を実施してください。「普段からやっておけば楽でしょ。」
これで、スタッフの皆さんは納得して喜んで仕事をするでしょうか?
『ただでさえ仕事で手一杯なのに!』
『残業代出してくれればいいでしょ!』
『施設係の職員に頼めばいいじゃん!』
『私の仕事じゃないし!』
などなど
たくさんの反発がありそうです。
そこで・・・
そもそも何のためにこの話をしているのか?
を明確にする必要があります。
車椅子は患者が院内の移動に使う大事な乗り物だよね。
医療従事者だけでなく、ご家族も使うよね。
看護の視点から安全な状態にしておく必要があるよね。
等々・・・・
と前提を揃えた上で、
『安全快適な車椅子を患者に提供するには、どんな管理が必要か?』
を議論し、メンバーとともに意思決定していくことが必要だと思うのです。
【誰に対するベネフィットか?】
多分ここがBreeze流だと思うのですが・・・
議論の当事者たちの損得感情レベルでの意思決定は、
はっきり言って非常に未熟です。
今、誰のための議論をしているのか?
今、相手は誰目線で話しているのか?
憶測ではなく、その問いを確認し合いながら丁寧に進めていく必要があるわけです。
「そのご意見は、車椅子を使う人たちのためにどのように貢献するのか?」
議論している相手が何を話そうとしているのか、
関心を示し、丁寧に聴ききることが非常に大切です。
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第二領域をあえて作ることで第一領域が少なくなる?!
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時間管理のマトリクス(7つの習慣より)
では緊急度が高く、重要度も高い領域を
第一領域としています。
実務の中で
第一領域ではクレーム対応、事故対応、急な欠員、
など・・・
リーダーやマネージャーがメンバーやフォロワーに指示命令するphaseであると
私はよく講座等で解説します。
逆に緊急度が低く、重要度が高い領域を
第二領域としています。
第二領域では、人材育成、目標管理、相互理解、風土改革、
など・・・
リーダーやマネージャーがメンバーやフォロワーを支援するphaseであると
私はよく解説します。
(ですから指示命令ばかりしている人は第一領域に支配されているってことですね)(←余談笑)
研修生の中には、
「私たちの仕事はほぼ毎日第一領域だから、コーチングとかメンタリングなどは必要ない」
と仰る人もいます。
それは恐らく事実なのでしょう。
否定する何ものもありません。
しかし、
第二領域をあえて作ることで、
相互理解が自然に深まり、
第一領域に直面する時間は極めて少なくなるのではないか・・・
と思うのです。
これはコーチングスクールの受講生の方が仰っていました。
第二領域を意識する取り組みはたくさんあります。
定期的な勉強会で意見交換の場を作ったり・・・
組織内で読書会を開いたり・・・
(まあ、この辺は私も主宰するのですが・・・興味ある方はどうぞ笑)
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まとめ
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誰かへのベネフィットのため、イシュー(課題)を明確化することは、
相互理解を自然発生させる
のではないかなあ~~~と、
渾身の力を込めて
綴ってみました。
自分以外、
みんな先生ですね~~
こちら推薦図書です!!(あ、またグロービズ笑)