伴走者として

今日、半年間に渡る
リーダーのための社会人基礎力研修
が終わりました。

この半年間を振り返り、
人材育成コンサルとして、研修を提供する者としての
新たなステージに立てたと実感しております。
この半年、私は受講者みんなの

『伴走者』

だったと思います。
半年を振り返り、
伴走者に必要なことをまとめてみました。


まず、
社会人基礎力とは、
平成18年、経済産業省の有識者委員会で発表された
『職場や地域で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力』
として、3つの能力と12の能力要素から構成されるものです。

10年以上前のこの枠組み。
ご依頼を受けた時には、

もう古いかな、
今は違うよね、
もっと良いものがあるよね、


など、いろいろ考えました。
この時点では、私は講師として
『リーダーとはなんぞや?を教えてやろう。』
という意識が強くありました。

しかし、
じっくり組織の状況をヒアリングするにつれ、
社会人基礎力が教材観としてマッチしていると判断しました。


【覚悟を決める】

男性ばかりの集団。
組織研修なんて創業以来やったことがないとのこと。

挨拶なし。
アイスブレイクをしても、黙ってしまう。
グループワークが弾まない。
シラけた雰囲気。。。

わかってはいましたが、
やはり、この道の厳しさを感じた瞬間でした。
初日が終わり、私はこの方々のペースを守る

伴走者

になる覚悟を決めました。


【とことん寄り添う】
受講者の一人が
『先生が良さそうな人だったから安心した』
と仰ったところから、
私は、一気にみんなの懐に飛び込みました。
各グループに問いかけを行い、
部門を超えた意見交換ができる
環境を作りました。
時にはゆっくり、意見を丁寧に扱い、
時にはじっくり、答えを待つ姿勢で、
急がず進めました。


【(可能性を信じ)ペースを上げる】
「別に・・・」
「何となく・・・」
「大した意味はない・・・」


この3つの言葉は、相手から出ると、
そこで終了となってしまうキーワードです。
でも必ず、何らかの答えがあると

信じきり、

そこで終わりにしませんでした。
何となく使っている言葉は、
貴方にとってどんな意味なのか?
自分の見方と他人の見方の違いは何か?
そこで何に気づいたか?


腰を据えて、話し合うことを
要求しました。


ペースを守り、寄り添うことを決めて半年。
私は人材育成コンサルである前に、
コーチ
であることを強く強く自覚した半年間でした。

最後の収束気づきのシェアでは、
その場にいる全員の成長と変化が感じられる、
最高な時間でした。